無題5

大きな駅。すごい都会の雰囲気。地下には飲食店がいっぱい。
  何食べようか。何でもいいよww
優柔不断な会話。こうなることも分かってたから食べたいものは決めていた。
牛タンを食べた。店では高校野球の放送が流れていた。
注文後、お手紙とプレゼントをもらった。
空気を読まずその場で空けちゃう。
手紙に目を通し、プレゼントを見る。ネックレスだった。
今でも大切にしてる。早速つけて、お揃い。
ご飯食べて、適当におしゃべりしながらプリクラを撮った。
初めての2ショットだね。時間は7時少し前。 7時半にはお別れだった。

少しデパートをうろつく。商店街をうろつく。
最初は目も合わせられなかったのに気がついたら手までつないじゃってた。
とっても幸せな時間だった。お別れしたくなかった。
想いとは裏腹に時間は刻々と進む。
時計に目をやると7時すぎだったか。
バス停の近くまで来ていた。
一生会えないわけでもないのに、涙が出そうになった。
何も言ってないのにそういう想いは通じていた。
人通りが多い道の少し外れ。
人目を忘れてしまったか抱きついてた。
ずっと見つめてた。時間が止まってほしかった。
時間は7時20分を回っている。
バス乗り場に行かなきゃいけない。どうしても無理・・・。
定刻どおりのバスに乗らないと金銭的に帰れなかった。遠距離辛い…


  なにするか分かる? うむ
あれ、なんて聞かれたんだったか、忘れたけど、今から何かをすることが決まった。
生まれて19年。今まで1度もしたことがなかった。
この子とならしてもいいって思って了承した。
恥ずかしくてなかなか行動に移せない。
7時25分を少しすぎたぐらいだったか、キスをした。
感覚なんて覚えてなくて、自分でも嘘みたいで、夢見てるみたい。
そんな1日だった。
なんか言葉を交わしたのか、意識が半分とんだ感じで、我にかえると彼女が走っていた。

とりあえずバスに乗らなきゃ。
発車寸前のバスに乗る。
すっごいさびしかった。
定刻を3分オーバーしたぐらいにバスが出発。地元に戻った。
冷静に考えても夢みたい。今も夢みたいに感じる。が、確かに現実の話。

朝6時ごろ、地元付近の高速道路。お盆休みということもあり早朝でも渋滞。
甲子園に向かう応援する人たちのバスも目に入った。
彼ら、遅れず間に合うといいな。なんて思いながら退屈をしていた。
バスを降りて、パンクした自転車を押しながら帰宅。
無事到着したことを報告。
なんだったんだ昨日の1日は・・・考えるとうれしいような恥ずかしいような・・・
でも確かに幸せだと思えた。

お盆休みはスカイプでよく通話した。10時間越えの通話もした。バカみたい。
お盆休みが終わってからは、自分はバイト、彼女は受験勉強へと意識をシフトしていった。
当然お互いのことを考えながら・・・
今までどおりメールと通話の生活に戻っていった。




夏休み。お盆休みが終わってからは毎日バイトに明け暮れていた。
週6ペースのバイト。8月は最多の儲け。
下手したら初任給と変わらない。バイトなのに。忙しさはマックス。
でもメールは毎日。彼女の方も勉強に熱心になっていった。
ときどき話す、理系科目のあるあるネタは楽しかったね。


続きはこちら↓

無題6

Page Top