無題9
1時間ぐらい話して、展望台を後にする。30階からエレベーターで1階まで降りる、 エレベーターの中に人がいなかった。 動く瞬間少し揺れた反動で、本当は耐えれたのに、体をわざと接触させて、抱きついていた。 1階に到着。外はすごく寒かった。 駅のコインロッカーに預けていた荷物を抜き出し、ホテルへ向かった。 相変わらず外は寒かった。 手が冷えきっていて、手をつないでも温かくはなかったけど、温める目的以外で手をつないでいた。 手を離したくなかった。 ホテル到着前にコンビニでちょっとした食べ物と飲み物を購入した。 ホテルにチェックイン。渡された鍵に書かれた部屋番号へ向かった。 番号の書かれた扉、鍵に書かれているものと一致してることを確認して、鍵をあけ、扉を開けた。 予想通り、値段相応の部屋だった。 目の前にベッド、ベッドと同じ面積ぐらいの空いたスペースとちょっとした机。 ポットらしきものと湯のみがあった。 荷物をおいて、机の上においてあった、注意事項などが書いた書類的なものを手にしていた。 気がついたら彼女がベッドに向かってダイブ( 別に疲れていたわけではなさそうだが、とりあえずフワフワなものに飛び込みたかったのだろうか( 注意事項欄から暖房のスイッチの入れ方、テレビは無料だということを知り、 とりあえず暖房をつけてテレビをつけてみた。 当たり前だけど、テレビのチャンネルが大阪と全然違った。 普段テレビを見ないのでそこまで気にならなかったが。 適当にチャンネルを切り替え、伊東家の食卓で固定。 昔の懐かしい企画のネタが取り上げられていて、それも話題になった。テレビを無視して一部話していた。 「9時になったら大浴場にでもいこうかwww」 そんな風に言ったことは覚えている。 伊東家の食卓が終わり、時間は9時になっていた。彼女が全然ベッドから動こうとしなかった。 「早くお風呂行かなきゃ寝る時間がなくなるww」 なんて適当な説得をしてみたが、全く効果はなかった。 ベッドで寝転がってる彼女の隣にいって、早く行こうよと催促をした。いつの間にか自分も隣に寝転がっていた。 そういうつもりはなかったが、隣に行って彼女の体を起こそうとしたとき、 抱きついてしまって、目が合ってしまった。 記憶はあまりないが、誘われるような目をしていたのか、よく分からないがキスをした。 気がついたら初めてのほうのキスを・・・ ディープキスという言葉は知っていたし、どういうものかも大体は知っていたが、 まさか自分が今するとは思ってなかった。記憶にはないが、彼女曰くこっちから仕掛けたらしい・・・。 そんなこともあり、大浴場に行くのが30分ほど遅れた。9時半ごろ男湯に向かう。 いったんフロントに部屋の鍵を預け、彼女とも離れた。 お風呂の中には、真っ白な髪の毛のおじいさんが1人体を洗っていた。 そのおじいさんに背を向けるような位置にあるシャワーを使い、自分もいつもの家で入ったときと同じように、 髪の毛から洗っていった。体まで一通り洗い終えて、適当に湯船につかる。いい温度だった( サウナもあったので少しだけ入ってみた。汗だくになってしまったのでシャワーの場所に戻りもう1度体を洗い、風呂を出た。 浴衣に着替えて、部屋に戻った。のんびり入ったつもりだが、まだ彼女はいなかったので、適当に荷物の整理をしていた。 部屋にノックがあって、空けてみると予想通り彼女だった。 ジャージ姿だったはず。ホテルにあった浴衣はサイズがあわなかったらしい。 またベッドに2人で入った。テレビもつけた、確かニュースゼロ。 ニュース番組を見ながら、自分は1人でお酒を飲んでいた。 時間も11時を回っていたし、お酒が残っても仕方ないので急いで飲んだ。 普段、1缶に1時間以上かけて飲むんだが、この日は1時間足らずで2缶も飲んでしまった。 その影響もあって確実に酔っていた。(当然意識はありますが) ニュースの報道に対して、いちいち文句をいったりしていた。会話もしてたはず。 12時前に歯を磨き、テレビも電気も消して寝る体制に入った。
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