本当の気持ちほど雰囲気で察するのは難しい

―4月になっても連絡をとりあえる。







それだけですごく励みになったというか、嬉しかったというか…
とりあえず一時的な不安は解消されることになったのです。
まぁ…スカイプをする機会が減ることには変わりないんだけどね。
果たしてたくさんチャットや通話をしていた状況から自分は切り替われるのか…
そういう別の不安はあったけど、特に重くは受け止めなかった気がする。
結局どうしようもないっていうのが結論だったからなんです、はい。
悩んだって苦しんだってその時は来ちゃうんだから。
案外適応能力のある自分がなんとなしてくれるだろう…と、楽天的に努めました。
(実際そうもいかないのがお決まりのパターンですね、知ってます。)
実際は結構精神的にきつかった…いろいろ波状攻撃が重なったからだと思います。
その話はまたの機会にお話するかもしれないってことにしておきましょう。

連絡を取ることで合意した後も相変わらず、長い時間チャットや通話をしていた。
この頃から通話で…いわゆるいちゃつきが目立ってきたんです。
まだまだチャットと通話の壁を大分感じてしまう時だったから。
恥ずかしくなるとチャットに逃げて、通話の意味なしっ!なんて時期でした。
うん、お互いなかなか口で「好き」だなんてとてもじゃないけど言えなかったんだよ。
言うとなったら大分時間をかけてたなぁ…
いつ言うのか分からないドキドキ感。言われて恥ずかしいやら嬉しいやらという気分。
うーん、あの頃は純粋だった…非常にこう、青春って感じだった。
自分もまだまだ若いんだねっ!知らなかったさ…
と、振り返ってる時点でおばさん臭い気がしなくもないのが悲しいところ。
(実際おばあさんぐらいの精神年齢だということは自分でも分かってるからさ。)
いや今もそうだよ、うん。でもあの時のは…すごい綺麗なラブシーンの1つみたいな?
純粋の中の純粋ですよ。甘酸っぱい果実でも頬張ってるような…
…自分で言ってて意味が分かりません。まぁそんな感じだよ、納得してね。(蹴

最初に声で好きだと言ってくれたのは彼のほうからだった。
自分も言いたい、と思いつつやっぱり恥ずかしいんですよね。
それは彼も同じだから理由にはならないことは承知している。
ここまで伝えるのが難しいのか…それは知らなかった。
今思えば、初めて言葉で好きと言った相手は彼なんじゃないかと…
元彼に言ったことなかった気がする…あれっ…
告白の時ぐらいじゃないか、しかもそういうニュアンスの言葉しか言ってないし…
…恥ずかしがりな性格は健在のようです。(´・ω・`)

さてさて、そんな時期のとある通話。
何気ない話から夜中のテンションでいちゃつきモード。
この時彼は私に好きだって言ってくれた。声では2回目。
慣れた慣れないの問題じゃない。慣れるわけがないじゃないですか。
てなわけで、もだえていた(?)。うん、恥ずかしいじゃん。
…という様子が良く伝わるチャットのログだったんだ。
今見て懐かしいなって思うよ。思っちゃうほど年月が経ったんだねぇ…

彼が声で言ってくれたことを、私も言いたかった。
でも上手く切り出せない。いきなりは絶対無理だから…と、タイミングを伺ってた。
どんな流れになったかは…ごめん、思い出せない。
通話だと流れを忘れてしまう…手がかりは通話中のチャットのログのみだし。
印象深い出来事だって、どうしても細部までは思い出せないんだよね…
むしろ強烈に残っているところが際立っちゃうから。
…という弁解はどうでもいいんでした、そうですよ。





私「でも…私…こんなんですよ?」





(と言ったかどうかも忘れた。優柔不断的なニュアンスを出したかったんだよ。)





直前まで、そう…所詮ネットだって彼が言ったんだ。
私は電子世界の人じゃない。ちゃんとした人間だって言ったっけなぁ。
それでも私じゃ足りない人なんじゃないかって、思ったんだ…





彼「うん。」

私「伝えるのにすごく時間がかかって、不安にさせちゃうと思う。」

彼「うん。」

私「それでも…いいんですか?」

彼「いいよ。」





すごく意思の堅い返事に聞こえた。…のは私が自惚れていたせいかもしんない。
本当に、本当の意味で認めてくれたんだ。
こんな私を、彼は快く受け入れてくれたんだ。
なんて、当時は勝手に納得してしまったけど…
まぁその解釈で間違いなかったと、今は自信を持って言えるよ。
勘違いだとしてもこれでよかったんだとは思える。





私「でも…うん」





自分の口が、動いた。





私「大好きだからねっ。」





もうちょっとクッション挟んだ気がするけど、これは言った。絶対に言った。



















































彼「●REC」

彼「おk 録音した」

彼「脳内に^−^」





(ちょwww待て待てwwwww)

(なんてことをするんだwwww)





という心の中の叫び。
もしかしたら声に出してたかもしれない。
恥ずかしかったから覚えてないよ…あぁ…なんてこったい…(´・ω・`)





私「そっかぁ、じゃあ録音したからもう言わなくても大丈夫だよねーw?」





(皮肉を言ってみる。)





彼「たまには書き換えないとね^−^」





一応は…喜んで、もらえたのかなぁ…
早くなっている鼓動に身を任せつつ、パソコンの画面を見た。
答えは画面上にきっちりと彼が表してくれた。





彼「ありあえないぐらい信じて大好きすぎて、信じられない^−^;」

彼「こんな子がww世の中にwwwいたのかww」





その後笑いの数が一致したり何だり。
やっぱり似たもの同士なんでしょうね、と今頃思いを馳せてみる。





私「そのまま消してくださいwwwwwwwwwww」

私「恥ずかしいからwwwwwwwwwwwwwww」





やたらと私が好きと言った他にもいろいろ彼が覚えていたんだよね。
そんなところまでよく覚えてるんだ…
感心するというか、やっぱり恥ずかしいのが目立ってしまった。





彼「消す気にさせる方法教える^−^」

彼「音信不通にすればおk」

彼「気合で消す^−^」

私「あー・・・無理だなァ・・・」





即答。彼が発言してから私が発言するまでわずか1秒。
まぁ1秒で打ったわけではございませんけどね。





彼「おk^−^」

彼「じゃ、残しとくね^−^((」





…今回は彼が一枚上手でした。(´・ω・`)





彼「そんな記憶より まかちゃんとの思い出を^−^保存しまくるぞおおお」

彼「容量がいっぱいになるくらい 思い出つくってくれたら 自然と消えていくよ^−^」

私「そうだね・・・そして大切な何かが残るんだろうなァw」

彼「ですねぇw」





―私は、彼と歩んでいけるだろうか。



―思い出いっぱいになるまで、隣にいれるのだろうか。





…むしろ隣にいけるのかっていう問題ですか、そうですね。
これからきっと長い道のりが待っている。
今のように楽しいだけじゃない、何が起こるかわからない道のりを…
一歩一歩、進んでいくんだ。
辛かったり、苦しかったり、時には不満だって出てくるかもしれない…

でも…進みたいって思う。不安になんて…負けない。
1人で歩くわけじゃない。きっと彼も同じだから。





―大切な何かを、きっとみつけてみせる。彼と一緒に。


―それまでは…一緒にいてくれるよね?





答えはその時聞かないことにしたし、私も何も言わなかった。
いつか、私が望む答えを彼がくれるなら…その時は…





そんな決意(?)を抱きつつ、布団に入った2008年3月25日のこと。
人生で初めて好きな人に好きって言えた日。





…彼は覚えてくれているかなw?


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別れでもないのにそういうムードになるのが性(前)

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